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よわい個体

言語性優位の発達障害で感覚過敏持ちの私がよわいなりに日々を生き延びる記録

私はアイドル【百合プレイリスト15曲】

学生時代の友人で、ものすごく顔の美しい女がいる。(美しすぎて、小説に書いてしまったくらい美しい顔をしている。北欧系のハーフと言われても納得してしまう日本人離れした顔立ちと長身だが、純日本人だそうだ)


彼女が言った、「いまの日本で若い女がいちばん簡単に就ける職業は、アイドルだ」という言葉が忘れられない。彼女曰く、名乗りを上げてSNSのアカウントさえ作ってしまえばどんな女もアイドルにはなれるそうだ。全く活動をしていなかろうが、アイドルと名乗れば必ずどこからかヲタが湧いてきて推してくれると。それは彼女自身が長くアイドルとして活動している実感から来る言葉だったんだろうか。彼女のCDはいまもタワーレコードの棚に刺さっている。

 

さて、私もまたアイドルだ。

 

いきなり何言ってんだこいつと思われるかもしれないが、私にもアイドルとして活動していた時期がある。活動、というか、趣味程度のものだけれど、カラーパニエを履いて客前でライブもしたし、代々木公園で路上ライブもした。アイドルを自称しながらその実、文芸ユニットのようでもあったので、作る本の打ち合わせをUstreamで配信したりもした。友達とふたりで作ったユニットは解散した覚えがないので私は現役のアイドルということになる。レズビアンの友人と組んだそのユニットは、そのまんま「レズビアン・アイドルユニット」がテーマで、百合読みできるJPOPをカバーして歌う。片手で足りる人数だけどファンもいたし、「(ユニット名)の、みみこさんですよね?」と顔がさしたこともある。

 

容姿の美醜に関して、私は昔からずっとずっと考えすぎている。いつかまとめて文章にするすると言い続けているけど、未だに書けていない。書けていないということが悔しくて情けないけれど、いつまでたっても美醜問題は私の中で言葉がバラバラとしていて、まとまってくれないのだ。

 

私の中には「私は美しい」という自負と「私は酷く醜い」という真逆の認識が、それぞれ同じ大きさの事実としてせめぎあっている。
「私は美しい」という肥大した誤解を「そうでもない、まぁだいたい中の下くらいのルックスだよ君は」と、宥めるのは比較的簡単なのだけど、「私は酷く醜い」という思い込みは余りにも強固に私の中で「事実である」と居座ってしまっていて、どうにも退かすことができない。「酷く醜い」を退かすためにことさらわざと「まじ私可愛いワァ」などとfacebookに自撮りをアップすると、「やっぱり私は美しいのね!」と、先ほど宥めた「美しい」が息を吹き返して、呆れるほど何もかもが元通りになってしまう。

 

「美しい」「いや酷く醜い」という両極端な誤解だか事実だか知れない認識は、たびたび暴走して、各自の方向に私自身をえいえいと引っ張る。ちょうど両手を掴まれて逆方向に思い切り引っ張られるのに似ていて、いっそ早く真ん中から裂けてしまえばいいのに、とさえ思う。だから私はいつも苦しい。

 

アイドルとして歌ったり、踊ったり、「アイドルMC」のフォーマットに則って話したりしているときはこの苦しさと無縁でいられた。「アイドルなんだから可愛くて当たり前でしょ!」という開き直りが「私は美しい」にプラスされて、そちらにばかり針が振れた結果、「私は酷く醜い」が鳴りを潜めていたからだと思う。つまり私の美醜に関する苦しさは、「美しい」か「酷く醜い」のどちらかに統一されれば楽になるということなのだけれど、それがなかなか難しい。

 

完璧に化粧をして、髪を巻いて、綺麗に着飾って、どうでもいい男の子たちにちやほやと持ち上げてもらっても、ショーウィンドウに映る遠目に見た自分の顔は、まるで饅頭に申し訳程度の皺が寄ったようにしか見えなくて、どう見ても醜い。つらい。

 

どう頑張っても解消されない美醜問題に言及するのはこれくらいにして、アイドル時代を思い出して百合みのあるJPOPを選出してみたので、百合曲プレイリストとして以下に置いておく。本当は仮想ライブのセットリストを組もうと思ったのだが、途中で力尽きたのであくまでも思いついた順番に羅列するに留めておく。アーティスト名の後ろに「★」がある曲は、明確に同性愛を歌った曲。その他は深読みで百合みを感じられる曲。

 

1.「潮騒のメモリー潮騒のメモリー
あまちゃんは百合。誰がなんと言おうと百合。ライブで実際にやりました。


2.「1/2」川本真琴
「神様は何にも禁止なんかしてない 愛してる」「ボールを投げれる強い肩 羨ましくて男の子になりたかった」。ライブで披露済み。

1/2

1/2


3.「友達のうた」倉橋ヨエコ
「どうせ叶わぬ恋ならば 私男の子になってもいいわ あなたの側にいられるなら 私死ぬまでお友達でいいのさ」という歌詞を百合読み。当時片思いしていたノンケと行ったカラオケで歌ったら「レズの歌……」と言われてびびりました。ライブでやったら間奏が長すぎて心が折れそうになった。

友達のうた

友達のうた


4.「うそつき」吉澤嘉代子
女子高生が同性の級友に片思いをしている歌。「許されないのなら いっそ あなたの恋人に抱かれたいと思った」。ちなみに私はノンケに片思い職人ですが、好きな人の男の恋人に抱かれるより、せめて好きな人が男とセックスしてるところを見せてほしいと思う派です。寝取られ?

うそつき

うそつき


5.「軒下のモンスター」槇原敬之
マッキーのカムアウトソング。「好きになる相手がみんなと僕は違うんだと」
いつかライブでやりたくて振付まで考えてあります。

軒下のモンスター

軒下のモンスター


6.「きらめくかけら」林原めぐみ
恋する人に出会って、本当の自分に気づいた喜びを歌い上げる可愛い曲。女子中学生百合のイメージ。「ふたり夢中で駆け出したアスファルトの上 飾りを全部脱ぎ捨て」

きらめくかけら

きらめくかけら

  • 林原 めぐみ
  • アニメ
  • ¥250


7.「LOVE & HATE」バニラビーンズ
歌い手である女の子が「可愛い恋人」に甘えたりちょっと意地悪したりして翻弄する曲。普通に聞けばヘテロのラブソングなんだけど、百合読みできます。

LOVE&HATE

LOVE&HATE

  • バニラビーンズ
  • J-Pop
  • ¥200


8.「ニコラ」バニラビーンズ
歌い手の女の子が、「ニコラ」という人に別れを告げる曲。ニコラが男性と女性どちらでもある名前なところがポイント。「愛し方も知らず でも愛してた いやになるくらい」声を張らないバニビの曲は、ウィスパーボイスで上手に歌うユニットの相方が得意そうなので多めに選曲。

ニコラ

ニコラ

  • バニラビーンズ
  • J-Pop
  • ¥200


9.「気になるあの娘」相対性理論
「気になるあの娘の頭の中は ふつう ふつう 割りと普通」「恋する心を止めないで」
「あの娘」のことが気になって気になって仕方ないらしい曲。JK百合読みできます。

気になるあの娘

気になるあの娘

 

10.「あの娘の彼」小島麻由美
「あの娘のことは好きだけど あの娘の彼は嫌いなの あの娘はそのことに気づいてない 彼のことしか見てないからね」片思い嫉妬百合。身に覚えがありすぎます。

あの娘の彼

あの娘の彼

 

11.「会いたくて」谷山浩子
最高に切ない「会いたい」ソング。これはもう個人的に好きなのと、個人的に歌いたいだけですごめんなさい。ノンケに片思い職人が選ぶ珠玉の「会いたい」ソングなのでもう百合ってことにしてください。

会いたくて

会いたくて

 

12.「禁じられた2人」AKB48 team K ★
言わずと知れたAKBの百合曲。「罪は女同士」「どうぞ叶わないこの恋を許してね」と、ステレオタイプな、ともすればアレルギーが出そうな古い百合。心中します。

禁じられた2人

禁じられた2人

 

13.「夜明け」ジムノペディ
「あなたは綺麗な女の子、そうなの、私がいけないの」「最後のくちづけはもっと、私の可愛い恋人」これも心中百合。歌謡曲の百合は死にがち。

夜明け

夜明け


14.「愛の讃歌」越路吹雪
「なんにもいらない あなたとふたりで生きて行くのよ あたしの願いはただそれだけよ」これは単純に越路吹雪岩谷時子の関係性がいいなっていう。

愛の讃歌

愛の讃歌

 

15.「GOLDの快感」ベッド・イン
「悩ましげにつくため息 トパーズに変えて セクシャルな夜に飛び込め 宝石(ジュエル)が弾け飛ぶの」「もっと 気持ちいいこと しようよ」私が大好きな80年代風バブル地下アイドル、ベッド・インの曲。ヘテロセックスの歌かなとは思うけど、性に主体的なかっこいい女ふたりの歌なのでもう百合でいいじゃない。パワーボーカルな私が歌いたいのもあって選曲。歌い上げたら気持ち良さそう。

GOLDの快感

GOLDの快感