よわい個体

言語性優位の発達障害で感覚過敏持ちの私がよわいなりに日々を生き延びる記録

かわいこぶる

ブログを更新してない間に何してたかっていうと男の人たちと遊んでました。干支が一周するほど恋愛市場から逃げ回ってたくせに、いっぱしのビッチ発言。その話はこの記事のあとの方に出てきます。

 

世界中の誰にも嫌われたくない、という私の話。あと「可愛くあること」について。まだ綺麗なオチはないです。

対峙する相手に嫌われないために、ほぼ無意識下で相手が求めているであろうキャラクターをいつも演じている。なにより私は人に嫌われることが怖い。特別に好かれなくてもいいから、最低限嫌われたくない。ほんとうは好かれもしたいけど、そういうことにしている。好かれることより、嫌われないことの方が少し簡単な気がするから。

演じているキャラクターと、本来の自分に齟齬が生まれて、だんだん演じていられなくなって、いつも疲れてしまうということについ最近気づいた。相手に合わせるという意味でもそうだし、自分の感情をみんな後回しにするのでひとりになったときにしわ寄せがどっとくる。私だって不機嫌な顔をしていたいときもあるし、口を利きたくないときもあるし、棘のあることを言いたいときもあるし、八つ当たりだってしてみたい。でも私は「怒り方」を、知らない。喧嘩の仕方も知らない。不機嫌な顔をすると親にすごく叱られたから、未だに私は不機嫌な顔をして誰かに叱られるのが怖い。自分の機嫌は後回しで、相手(親含む)に不快感を与えないことが私の最優先事項だ。

「いつでもツッコミ待ちのボケキャラ」とか、「貶されOKのいじられキャラ」とか、「語彙豊富なインテリ口撃キャラ」とか、「何も考えてないアホキャラ」とか、「自分のこと可愛いと思ってるぶりっ子キャラ」とか色々ある。付き合う人の数だけキャラがあるから、それはもう色々ある。でもわりと、誰かの「下」に潜り込んで笑いを誘う自虐&他虐OKなお調子者になることが多い。本心ではそのポジションでネタキャラを演じてやってると思ってるからこれ系はストレスも大きい。でもいろんな局面で需要があるから、演じる機会も多い。

あとこれは自分でもどういう仕組みかよく分からないのだけど、どうやら私は男の人の前で「可愛い女の子」を演じるのがすごく好きらしい。先日、ある男の人から好きだ好きだと乞われまくってお付き合いを始めたら「価値観が合わない」とたった2週間で振られるという爆笑案件があったのだが、この彼の前で私は「可愛い女の子」を演じまくった。というのも、この彼は何より私の「可愛い見た目」をとても気に入っていた。実際の私が可愛いかどうかは一旦置いといて、彼の目に映る私はどうやら特別に可愛かったらしいとだけ書いておく。
なので私は、求められるキャラクターは「可愛い女の子」だなと判断してひたすら可愛い女の子を演じた。ただ彼に喜んで欲しかったから。小首を傾げて見つめたし、アヒル口も辞さない構え、待ち合わせ場所で彼を見つけたら小走りに駆け寄ってえへへ、と笑いもした。お酒を奢ってもらったら、わざとトイレで濃いめにチークを塗り直した顔でぽやっと目元をゆるめながら、両手で持ったお財布を口元に掲げて「いくら?」と聞いたりもした。酔ってもないのに。

正直それがめっちゃ楽しかった。2週間のお付き合いそのものより、可愛い女の子を演じるのが何より楽しかった気がする。それはきっと「可愛い振る舞いが許されている」と感じたからで(私は自分に「可愛い」を禁じている部分がある)、これはたぶん私の中の根深い美醜問題と関わってくる。また別に記事を書きたい。

結局、私が演じた「可愛い女の子」の部分と本来の私が持っている、例えばジェンダー関係の地雷が多いところやひどく理屈っぽいところのギャップが大きくて「価値観が合わない」と言われてしまったのかな、と思っている。何せずらずら言い訳の書かれた長いLINEが来たっきり、話もせずに別れてしまったので真相はもう誰にも分からない。そこには「未練を引くといけないのでもう一切連絡はとりません」とまで書かれていて、そこまで自己完結している人に何を言っても無駄だと思ったし、下手に何か言って余計に傷つけられるのが怖かったし、何よりも私自身がそれなりに混乱していて、何かひとつでも上手いこと返せる気がしなかったのだ。ただ、「未練を引く」って変な日本語だなとは思った。未練は「残る」もので、引かれるのは後ろ髪では?と思ったけど結局何も言わなかった。

この2週間の彼と付き合う前に、知り合いの男の人と何故かいきなりやらしい関係になった。こちらの彼は随分年上で、やっぱり私のことを可愛いと思っているようだったので、この年上の彼に求められていたのは「年下の可愛くてやらしい女の子の友達」だったのかなと思っている。尻が軽くてスケベで、いちいち恋愛感情を持ち出すほど馬鹿じゃない、頭と物分りのいい女の子。これが正解かはわからないけど、それを演じるのもまためちゃくちゃ楽しかった。何せこの彼は年上なので、現在27歳の私が、本来なら22歳以下の可愛い女の子にしか許されない類の可愛い振る舞いをしても許されるのが、それはもう楽しかった。なんとなく過去形で書いたけど、この彼とは今後もずっと知り合いで、まだ会う機会もあると思うのでたぶん今後もずっと若くて可愛い女の子を演じさせてもらう予定。

しかし書けば書くほど私の歪みが強調される気しかしない。私も自分でこの人が結構心配だ。

私は、自分が「可愛くあること」に対してかなり厳しい。先にも少し書いたけど、どうにもならない美醜の問題を私はずっと抱えていて、これに関してはもう死ぬまで苦しむ覚悟をしている。
でも、ここ1ヶ月ほど男の人たちの前で思うさま「可愛い振る舞い」をしたことで、更にそれを心底楽しんだことで、「可愛くあること」への自罰的な感情が少しだけ弛んだ。それだけでも儲けもんだと思うことにする。

何も考えずにずらずらっと書いたので、これが私以外の人が読んでちゃんと面白い文章になってるかさっぱり分からない。つまんなかったらすみません。

最後に私の生涯のテーマソングである吉澤嘉代子の「美少女」のMVを貼っておきますね。

 

恋がしたい  恋がしたい

これまでの過去を許せるような

 

恋がしたい  恋がしたい

美少女になれたなら

美少女になれたなら

 

吉澤嘉代子「美少女」MV - YouTube